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株式会社アース
日本エコ・ケア・サービス

リバースボード

 『創造的事業活動の研究開発等事業』とは、著しい新規性を有する技術に関する研究開発、研究開発成果の利用(事業化)、事業のために必要な需要の開拓の3つの事業をいいます。
 尚、事業の目標として『新たな事業分野の開拓につながるもの』であるこが必要です。
 リバースボード研究開発等事業は、上記の条件を満たし、従来にない技術要素が付加された著しい新規性を有する技術として、愛知県の審査会の結果をもとに平成14年9月26日、神田 真秋 愛知県知事の認定を受けた事業です。

リバースボード

はじめに

 近年、CO2の増加による地球温暖化、ダイオキシン、NOX・SOX等による大気汚染、酸性雨による森林破壊に始まり各種合成化学物質、特に抗菌剤やプラスチックから発生する環境ホルモン、木材接着剤等からのホルムアルデヒド等の揮発性有機化合物による人体や環境への悪影響が問題となっております。

 そこで廃木材【土木工事発生木材(根株等)、剪定枝、間伐材、ダムの流木】をチップ化し、そのチップ原料を接着剤等の化学物質を一切添加しないで、高圧水蒸気により圧縮成型加工し、ボード化する技術を開発致しました。

 本リサイクル製品は「バスターボード」として、主に植樹帯や中央分離帯等の道路管理地や遊歩道等の雑草発生抑制ボードとして敷設でき、約7〜10年で自然に還えっていく最終処分場のいらない地球に優しいリサイクル商品です。

 また、従来のバスターボードの特徴を全て維持し、さらに土壌改良性能、水質浄化性能、消臭性能、防草性能、肥料性能、酸性雨対策性能、イオン性能等の高付加価値をつけたバージョンアップ品がリバースボードです。(株式会社川合技研・株式会社小松製作所・上之保国産材加工協同組合と共同研究、共同特許出願)

バスターボードの特徴

接着剤等の化学物質を一切使用していないので、環境にとても安心です。

  • ●約7〜10年間で分解して、自然に還ります。
  • ●水を通しやすく保水性にも優れているので、街路樹の生育に支障がありません。
  • ●雑草を抑えることが出来るので、草刈り作業が軽減でき、見通しも良くなります。

リバースボードの特徴

従来のバスターボードに、炭を混入することにより、次のように高付加価値をつけたバージョンアップ品が、リバースボードです。

  • ●土壌改良性能
  • ボードの透水性と炭の保水性が土壌微生物の繁殖や農薬及び肥料の吸着保持の役割を果たします
  • ●水質浄化性能
  • 炭の表面に微生物膜を形成させ、水中の有機物を微生物によって分解します。
  • ●消臭性能
  • 臭いの気になる牛馬の畜舎内等に敷き詰めると、消臭・ハエ等の発生抑制・床材の延命等の効果が期待できます。
  • ●肥料性能
  • 有機肥料として求められる成分、窒素(N)、燐(P)、カリウム(K)を充分に含有した炭を混入したボードは、肥料効果が得られます。
  • ●酸性雨対策
  • 酸性雨が透水性の高いリバースボードを通ることにより、酸性雨を中和します。
  • ●イオン性能
  • 公園、学校、遊歩道等に敷き詰めることにより、炭のマイナスイオン発生によるリフレッシュ効果が期待できます

従来技術との比較

  • 防草シート材との比較
  • @ 除草作業の軽減(約7〜10年間有効) → 除草作業による交通渋滞の緩和
  • A 潅水作業の軽減(保水性に優れているため植樹マス等への利用が可能)
  • B 人が直接踏んでも植樹帯の地盤硬化を防止できる。
  • C 施行後の管理が容易。
  •  (シートは破損、飛散等の問題、最終的に資材の処分が必要)
  • D 有害物質を含まないので自然の力により土壌還元する。
  • マルチングチップ材との比較
  • @ 圧縮固定化処理されているため、風雨による飛散・流出が少ない。
  • A 圧縮固定化処理によって空隙が少なく難燃性に優れる。
  • B 高温処理により雑草の種子をはじめ、病原菌や害虫を死滅させているため、病虫害の伝染及び発生が低減できる。
  • C 遊歩道に利用しても車椅子やベビーカーの通行がスムーズにできる。
  • たい肥化技術との比較
  • @ 製品化に要する時間が短い。
  • A 自然発火による火災の問題がない。
  • B 悪臭・飛散等近隣環境に対する悪影響がほとんどない。
  • その他のボード化技術との比較
  • @ 接着剤等の化学製品を添加していないので自然に優しい製品である。
  • A 最終処分場がいらない製品である。
  • B 針葉樹・広葉樹・竹等の樹木の種類を問わずボード化できる。
  • C 根株・剪定枝・間伐材等木質部分の全てをリサイクルできる。

適用条件

 リバースボードは接着剤等の化学物質を添加しない製品であり、環境に優しい素材として利用されることが目的であるため、ボード化には、砒素やクロム等の防腐剤や合板等の化学物質を含んだ建築廃材系の木質廃材は使用いたしません。

施工方法

  • @ 施工現場の除草を実施する。(残根等ができるだけ無いように取り除いて下さい)
  • A 整地(床ならしを実施してください。水平になるように転圧してください)
  • B 必要に応じて、目地対策として間伐材の薄板(幅15mm、厚み5mm程度)を目地部分に施工してください。
  • C リバースボードを敷設する。(目地部分に隙間ができないように側面から押すように敷設してください)
  • D 現場の形状に合わせてボードを切断します。
  • E 施工現場によってはボードにドリルで2カ所穴を開け、竹串を打ち込み固定します。

施工・使用上の注意

  • @ 施工前の除草作業を充分に行ってください。雑草の根等が残っていると、目地部分や竹串部分から雑草が発生する事があります。
  • A 施工前はリバースボードを濡らさないように保管してください。

主な施工実績

工事名 発注者 施工時期 面積
大垣管内防草工事 岐阜国道工事事務所 平成13年1月 200m²
国道1号線南二日町整備工事 沼津工事事務所 平成13年1月 2,400m²
伊豆縦貫整備工事 沼津工事事務所 平成12年5月 10,000m²
植物発生材再利用工事 岐阜国道工事事務所 平成12年9月 2,950m²
公共緊急地方道路整備事業 岐阜県基盤整備部 平成12年10月 405m²
公園内土留め工事 クリーンアンドアーツ 平成12年7月 130m²
あぜ道防草工事 中部自然ネットワーク 平成12年2月 60m²
国道248号線植樹帯防草工事 岐阜県基盤整備部 平成11年8月 120m²
静岡県緑花祭 静岡県庁 平成13年4月 200m²
都市緑化フェア−いしかわ 石川県庁 平成13年7月 500m²

発生地域内リサイクル

発生地域内リサイクル
"出たものは出たところへ優しく還えす"が基本